不治の病と伺っておりましたが
間質性膀胱炎でお世話になっている先生が医療講演会に登壇されるということで、私もこっそり聴講してきました。配布されたパンフレットがこちら。
"実は治せる「病気」です!"
治せる病気?
治せる病気だとぉ?
聞いてないんですけど(怒)
先生は会う度に必ず「間質性膀胱炎は治らないから、病気とうまくつきあっていってね」とおっしゃいます。一番困る症状が夜間頻尿なので、次回受診する際に膝を詰めて、じっくり話し合わなきゃ!!
とはいえ、私の現在の症状はこんな感じ。会場で配られた排尿チェックシートで採点してみました。
膀胱水圧拡張術を受ける前は、体調が良い日で5回程度の夜間頻尿があり、絶不調時は一睡もできないくらい激しい切迫感に悶絶する日々を送っていました。なので、今は手術の効果にとても満足しているのですが、少しでも症状が改善できる方法があれば、再燃に備え取り組んでみたいです。
排尿日誌は紙(神)検査
せっかくなので、講演内容の一部をこちらにシェアします。まず、泌尿器科通院経験者にはおなじみの排尿記録。「排尿日誌」などと呼ばれており、診断・治療のためにとても重要なデータですよね。
紙でできる検査が"神"検査となるそうで、先生がご覧になるポイントは以下の2点。
- 1回の排尿でどのくらい膀胱を使っているのか?
- 昼と夜のバランス
頻尿と多尿
いただいた資料に夜間頻尿の原因として夜間多尿と膀胱蓄尿障害の説明がありました。
夜間多尿 | 膀胱蓄尿障害 |
---|---|
夜間に、尿がたくさん作られて膀胱に溜まってしまう | 膀胱にためることができる尿の量が少なくなる |
水分の取りすぎ、薬の副作用、高血圧など | 過活動膀胱、前立腺肥大など |
夜間に限らず、頻尿なのか多尿なのかは排尿日誌を見ればすぐわかるようで、私も先生から「水は1日1.5Lで足りるよ」とアドバイスしていただいたことがあります。
水をたくさん飲むことで血液ドロドロを解消できないことは医学的に証明されているので、内科の先生の水飲めトークはスルー推奨(笑)
心臓や腎臓も年をとる
夜間頻尿に限らず、病気なんていうものはほとんどが原因不明で老化現象や生活習慣病が関係しているだろうとのことでした。過活動膀胱(OAB)が起きやすい要因に挙げられているものを見れば、さもありなんですよね。
- 肥満
- 高血圧
- 脂質異常
- 糖尿病
間質性膀胱炎(IC)は膀胱鏡検査により診断される病名ですが、症状を現す病名であるOABの病態について、もっと勉強した方がいいかなと思いました。
本来、尿は昼間作られるものだけど心臓や腎臓も年をとるので、血液の流れがよくなる夜間に多尿となってしまうのだそうです。
夜間頻尿を避けるコツ
じゃあ、夜のトイレ回数を減らすために何ができるかというと、やっぱり「生活習慣を変えましょう!」でした。配布資料に「夜間頻尿改善の10ヵ条」があったので転載します。
- 眠る直前の飲水は控えましょう。
- 眠る1時間前から部屋の明かりを暗くして、リラックスできる環境にしましょう。
- 眠る1〜2時間前に温かめの入浴または足浴をしましょう。
- 眠る1時間前や夜間に目が冷めた時のタバコは控えましょう。
- 眠る3〜4時間前はアルコールやカフェインの入った飲料は控えましょう。
- 夕方に軽い運動をしましょう。
- 昼寝をするなら、昼食後から15時までの30分間にしましょう。
- 昼間は日光を浴びましょう。
- 規則正しく3度の食事をとりましょう。特に朝食は重要です。
- 毎日ほぼ同じ時刻に起きましょう。
これらに加え、先生が挙げていたポイントとしては以下の3点です。
- 塩分のとりすぎに気をつける
- 昼と夜で血圧が違うのは要注意(測るとしたら就寝前と起床時)
- 早く寝すぎるのもよくないので夜更かしがオススメ