「膠原病と間質性膀胱炎」でも紹介した機関誌『膠原』からの引用です。
生活習慣を改善することは非常に重要であり、寒冷暴露を避けること、保温を心がけること、そして禁煙することが重要です。手袋や靴下、携帯用カイロの使用、こたつ等の暖房器具を使用することもお勧めです。群馬大学に通院される患者さんを中心に結成された患者会である「明日の会」では、図3のような手首へのサポーターの着用をお勧めしています。
〔特集〕強皮症公開講座「レイノー現象と皮膚潰瘍の治療」群馬大学 茂木精一郎先生 『膠原』2019年 No.193
図3には「携帯用カイロを貼付したサポーターを手首に着用」とキャプションがつけられた写真が掲載されていました。
私自身は手首の血管(脈を測る辺り)が痛むので、それはちょっと直接的すぎるかなと考え、手の甲に使い捨てカイロを貼ってみました。
貼るタイプのカイロは服につけるものだと思いこんでいましたが、こういったサポーターと組み合わせると、脱いだ後もそのままポケットに入れることが可能です。目からウロコでした。
ドン引きな見た目ですが、ほんのりと手が温まり便利です。
愛用しているのはDAISOオリジナルの遠赤サポーター。百均なので一つ100円ですが、1枚しか入っていないので両手だと200円也。
いろんな素材やタイプ(手のひら・手首・ひじ・ひざ)があります。
病気になる前はこの手の商品はどんな人が使うんだろう?関節が痛い人かな?コンドロイチンなんかを飲んでそうな...と想像していました。
私は他の膠原病や潰瘍性大腸炎の患者さんがよく訴えるような関節痛がほとんどありません。ひたすら皮膚が痛く、手のひらにレイノー現象、ひざに紅斑が出ます。関節痛ではないので、ひざの曲げ伸ばしが痛いわけでなく、ひざの皮膚とズボンの接触が辛いんです。
激痛というほどではなく、鈍痛というか接触ストレスによる疲労みたいなものに長いこと悩まされていました。正確にいうと、ストレスに気づかないふりをしていたんでしょうね。でも、ちょっとした道具を使うことにより、かなりストレスを軽減できることがわかったので、ひざ用サポーターも洗い替えを数枚用意しています。
病気を受け入れると言ったら大げさですが、膠原病であることを自覚できると、身の回りのことから工夫しようという気持ちになれますね。